【2022年夏】日焼けに負けないUVケアおススメ(顔用)

美容・ヘルスケア
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おととい発表された「アジア2022年夏・気象予想」(2022年5月25日付発表)によると、「ラニーニャ現象」と「インド洋ダイポールモード現象」の2つの大きな現象が予測されています。
予想図から推測すると、今年の日本の夏は、梅雨が短く、かなり厳しい猛暑が6月下旬にははじまりそうです。

敏感肌の方はなおさら、敏感肌でない方も、今年の夏は早めに日焼け予防対策に取り組んだほうが良さそうです。

このブログでは、エビデンスを元に「あなたにとって、最適な日焼け止めを見つけること」を目標に、医学的におススメな日焼け止め(顔用)をご紹介します。

ポイント1:ブロードスペクトラム(広域スペクトル)

日焼け対策に関して、とっても重要なポイントで、そして最もよく聞かれる質問のひとつに、「UVA(A波)とUVB(B波)の違いは何ですか?」”というものがあります。

分かりやすく言うと、次の通りです。

・UVA(A波)は、シワやシミなど肌の老化を早める原因となる紫外線(UVA=老化)
・UVB(B波)は、日焼けやの原因となる紫外線(UVB=燃焼)
・UVAとUVBの両方にさらされると、皮膚がんのリスクが高まる可能性があります。

【選ぶポイント】
効果的な日焼け止めとは、UVAとUVBの「両方」をカットしているかどうかが必要で、日焼け止め製品に表示されている「用語」を理解することが重要です。

UVAとUVBの両方を防御していること認められた海外の日焼け止めには「ブロードスペクトラム」(日本では「広域スペクトラム」などとも表現されます)と表示されています。

日本および日本製では、この「ブロードスペクトラム」に相当するもので、「SPF」と「PA」の両方が表示されています。SPFの数値はUVB光線に対する保護レベルを示し、SP表示はUVA光線から皮膚を保護する効果を表示しています。

アメリカ・ヨーロッパの製品に記載されている「ブロードスペクトラム」の表示は、UVAとUVBの両方を防御し、SPF15以上かつ臨海波長が370nmを超える日焼け止め製品として合格し、認可されているという意味になります。

UVA光線とUVB光線は何が違うのか?

紫外線は、地球上に降り注ぐ太陽光線のわずか5%ですが、非常に強力です。いくつかの種類があり、通常、「UVC光線」はオゾン層でブロックされる一方、UVAとUVBは地表に到達し、無防備な肌に影響を及ぼします。

UVAの特徴:外因性皮膚老化を早める要因(UVAは老化と覚えましょう)
・UVAは、UVBよりも波長が長く、皮膚の早期老化の兆候に関連しています。
・UVAは、日の出から日没まで、そして曇りの日でも存在し、一年中、存在しています。
・地表に到達する紫外線の約95%はUVAです。
・雲やガラスを透過し、表皮から肌の真皮に到達します。
・日焼けの原因となるUVBとは異なり、UVAは痛みを伴いませんが、無害とは言い切れません。
・UVA光線は、皮膚の深層部にある細胞に到達し、次のような長期的な損傷の原因となるフリーラジカルを生成します。

【光老化】
 肌の支持構造(コラーゲンとエラスチン繊維で構成)が損なわれると、シワや弾力性の喪失が生じます。
【シミやくすみ】
UVA光線は、メラノサイトの凝集に関与し、シミや肝斑の過度の色素沈着の原因となります。
【皮膚がん】
皮膚がんのリスクが高まります。
UVBの特徴:日焼けを引き起こす要因(UVBは日焼けと覚えましょう)
・UVBは、UVAよりも波長が短く、皮膚の火傷(サンバーン)に関連しています。
・UVBは、地球に届く紫外線のわずか5%程度で、夏場、特に午前10時から午後2時にかけて最も強い。
・UVBはUVAと異なり、雲やガラスを透過しませんが、表皮に浸透することができます。
・UVBは、日焼け、火傷、皮膚がんの原因となります。

※皮膚がんについてはコチラでご確認ください。

【豆知識】
皮脂細胞のターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)率は、個人差があり、そして年齢も大きく影響します。
・赤ちゃんの肌は、14日で生まれ変わります。(2週間)
・10代の場合は、約28日かかります。(4週間)
・成人の場合は、28日~42日かかります。(4~6週間)
・50歳以上の場合は、最大84日かかる場合があります。(最大で12週間)

年齢とともに皮膚が損傷した細胞を修復して置き換えるのに時間がかかることによって、皮膚の最上層に死んだ皮膚細胞が積み重なっていきます。これらの余分な死んだ皮膚細胞が、あなたの顔色を黒く、くすんで疲れたように見えてしまっている原因となります。

このくすみを改善するには、食事を見直して、ビタミオンやミネラルを豊富にとること。そして、好きなスポーツを楽しみながら行い、十分に水分を補給し、十分な睡眠をとることが欠かせません。

その中で、くすんだ肌んび輝きを取り戻し、皮膚細胞の再生を促進するために「局所ビタミンC」を使います。局所ビタミンCは、コラーゲン合成の促進、フリーラジカルや光老化から皮膚を保護します。

ストレスや不調なときほど肌がゴワついて、一般的なビタミンCでは肌に入りにくくなります。
そのような場合は、クリニックでも使用されているタカミエッセンスCEが、おススメです。

UVAとUVBの防御力はどのように測定するのですか?

UVA光線の防御には、数値による評価システムはありませんが、UVB光線の防御にはSPF(Sun Protection Factorの略)というシステムで測定されます。

例えば、あなたが通常、日焼けする前に10分間太陽の下にいることができると仮定します。SPF15を塗った場合、日焼けにかかる時間にSPFの数値「15」を掛けた値になります。
理論的にこの例では、SPF15の日焼け止め製品を塗った場合、10×15=150分間、焼ける前に太陽の下にいることができるということです。もちろん、汗をかいたり、泳いだりすると、日焼け止めの効果に影響が出るので、2時間ごと、あるいはもっと頻繁に塗り直すことが大切です。

さらに、このレベルの保護を実現するには、日焼け止めをたっぷり均一に塗ることが不可欠です。一般的に、全身を十分にカバーするには「グラス1杯分の量を塗る」ことが推奨されています。

ちなみに、米国FDAは、UVBを93%カットできるSPF15を最低限塗ることを推奨しています。

ポイント2:肌タイプ「フィッツパトリック スキン タイプ」

すべての人の肌は、太陽の影響を受けます。しかし、皮膚に含まれるメラニンのレベルに応じて、日焼けに対する反応が異なります。

色白の肌は色黒の肌よりも日焼けしやすい傾向があります。

日焼け止めを選ぶ際には、自分の肌が日焼けにどのように反応するかを理解することが重要です。

あなたのフィッツパトリック・スキンタイプは?

皮膚科では、肌の色をフィッツパトリック分類(フィッツパトリック・スキンタイプ・システム)を使います。

あなたの肌にどれだけの色素があるか、そしてあなたの肌がどのように太陽に反応するかに基づいて肌タイプを分類するシステムで、6つのタイプがあります。

タイプI: 色白の肌(特に赤毛の人)、いつも火傷してしまう、決して日焼けしない、そばかすが多い。
タイプII:色白、いつも火傷してしまう、時々少し日焼けすることもある、そばかすがある。
タイプIII: 色白から薄茶色の肌、時々火傷する、いつも日焼けする(中程度の日焼け)、そばかすがある。
タイプIV:中色から濃いオリーブ色の肌、ほとんど火傷しない、いつも日焼けしている(濃い日焼け)、そばかすはない。
タイプV:褐色の肌、ほとんど火傷をしない、いつも日焼けしている(非常に濃い日焼け)、そばかすはない。
タイプVI: 黒い肌、火傷をしない、そばかすがない。


日本人はタイプIII~IVの人が多く、一般的に、海水浴に行ってキレイに小麦色の肌になる人は「タイプIV」。赤くなるだけで、すぐに皮がむけて終わってしまう人は「タイプIII」です。

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日焼け止めの選び方

すべての日焼け止めが同じように作られているわけではありません。皮膚科医は、日焼け止めを選ぶ際に、以下の3つの特徴があるかどうか、ラベルをチェックすることを勧めています。

① ブロードスペクトルまたは「SPF」と「PA」のダブル表記
強い日差しの下で、あなたの肌を安全に保つために、UVAとUVBの両方をカットする日焼け止めを選んでください。このような日焼け止めは、海外製品では「ブロードスペクトラム」と表示されています。日本では「SPF」と「PA」の両方が表示されています。

米国FDAは、SPF15以上の日焼け止めを選ぶことを推奨しています。どの程度のSPFを選ぶかは、あなたの肌タイプによります。

② 耐水性
水泳や汗をかく場合は、耐水性の日焼け止めを探してください。耐水性の日焼け止めは、濡れた肌や汗をかいた肌に40~80分ほど留まることがよくあります。日焼け止めのラベルを確認し、その方法を理解してください。

③ 抗酸化物質
日焼け止めの中には、抗酸化物質が含まれているものもあります。これは、紫外線にさらされることによって生じるフリーラジカルによる肌の環境を破壊するのを防ぐのに役立ちます。
【豆知識】
日本の製品と欧米の製品の日焼け止めにおいて、もっとも異なっている点は「PA」の表示です。欧米の日焼け止めにはこの「PA」の表示がなく、「SPF」の効果しかない日焼け止めが存在します。

この理由の一つは、日照時間の長さと天気です。
欧米の多くの地域は日照時間が長く、晴れている日数が多く、日本に比べて約7倍の紫外線が強い地域もあります。

そして、もう一つの理由は文化の違いです。
日本は、白い肌が美しさの基準の一つとして挙げられますが、欧米では異なります。
欧米では、うっすらと焼けた「小麦色の肌」が、美しさと健康の魅力の基準になっています。

そのため、「SPF」の数値もSPF15~SPF100以上の製品もあり、「人気の小麦色の肌を手に入れたい。けれども、皮膚がんの原因となる紫外線は防ぎたい」というニーズに応えた製品が数多く用意されています。

欧米の人に比べて日本人(黄色人種)の肌は、メラニンが活性化しやすく、色素沈着やシミなどの肌トラブルが起こりやすいので、「SPF」と「PA」の両方が表示されている製品選びが重要です。

おススメの日焼け止め(顔用)

2022年5月27日時点

日焼け止め(顔用)を選ぶポイントをみてきた結果のおススメは、次の製品です。
※ボディー用のおススメはこちらに掲載。

◎ KANEBO ヴェイル オブ デイ

◎ ラロッシュポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ クリア

皮膚科や美容クリニックでも推奨されているラ ロッシュ ポゼのUVイデアXLプロテクショントーンアップは、お肌に敏感な方も安心して使用できます。
今夏、特に暑い中でもマスクをしている環境では、トーンアップ クリアがマスク蒸れ部分と乾燥肌部分などの混合肌状態にマッチし、Tゾーンなど肌のテカリ感もなくおススメです。

KANEBO ヴェイル オブ デイは、水相成分約75%を含む「美容液」が、最大10倍の厚みをもつ水膜(ヴェイル)を作っているため、継続的に肌への「うるおい」が補水され、一日中、肌への「うるおい」を感じることができます。
エアコンで乾燥している空間の中、この継続的な「うるおい」をキープする ヴェイル オブ デイは、今夏にあるの製品の中で群を抜いてます。

【KANEBOヴェイル オブ デイ:成分情報】
水、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジメチコン、セバシン酸ジイソプロピル、ベヘニルアルコール、グリセリン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、トリエチルヘキサノイン、BG、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ステアリン酸ソルビタン、TEA、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、カルボマー、ヤシ脂肪酸スクロース、水酸化Na、ステアロイルグルタミン酸Na、キサンタンガム、香料、EDTA-2Na、ヒアルロン酸Na、ビルベリー葉エキス、アルテア根エキス、チャ葉エキス、フェノキシエタノール、クロルフェネシン、赤504
【UVイデア XL プロテクショントーンアップ クリア:成分情報】
水、変性アルコール、サリチル酸エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、オクトクリレン、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、酸化チタン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、プロパンジオール、ラウロイルサルコシンイソプロピル、シリカ、セテアリルアルコール、セバシン酸ジイソプロピル、アデノシン、アルミナ、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、BG、カプリリルグリコール、カルボマー、セテアリルグルコシド、(カプリル酸/カプリン酸)ヤシアルキル、グリセリン、ヒマワリ種子油、ホモサレート、ラウリルカルバミン酸イヌリン、トリイソステアリン酸イソプロピルチタン、マイカ、フェノキシエタノール、ラウリン酸ポリグリセリル-10、シリル化シリカ、ステアロイルグルタミン酸Na、t-ブタノール、酸化スズ、トコフェロール、エチレンジアミンジコハク酸3Na、キサンタンガム

日焼け止めも、使用者の肌の特性や使用目的に応じて豊富にあります。日焼け止め製品を選ぶ際には、上記ポイントを意識し、製品の特性や成分を確認して、生活環境に合わせてお選びください。

【参考文献】
・FDA公式サイト
OTC日焼け止めの表示と有効性試験の小規模事業社向けコンプライアンスガイド
・オーストラリア政府保健省 薬品・医薬品行政局公式サイト
日焼け止め規制ガイドライン

・日本化粧品技術者会誌 Vol.47, No.4 2013
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カネボウ ヴェイル オブ デイ

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