オミクロン株による症状と後遺症

オミクロン株 症状感染者&症例
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ヘルスケア・アドバイザー:前田 義徳(マエダ ヨシノリ)

(改訂箇所:2022年2月2日に発表された「同居家族の濃厚接触者の待機期間」の記載内容についてアップデートしました。)
(改訂箇所:2022年2月21日、感染者(罹患者)の「療養期間の数え方」および「隔離・待機期間パターンの図」の内容に一部齟齬がございました。深くお詫び申し上げます。内容を改定いたしておりますので、改めてご確認ください。)


2021年12月下旬から始まった第6波、2022年1月現在も新規感染者数は増加しています。
オミクロン株に感染しても「無症状」とか「風邪の症状」との情報が多いですよね。でも、実際に感染して、どんな症状なのか気になります。

たとえば、鼻水でも「風邪」による鼻水なのか?「花粉症」によるものなのか?コロナによる鼻水なのか?そして、コロナ特有の「後遺症」がオミクロン株でも発症しているのかどうかなど、オミクロン株による症状や後遺症についての情報をまとめましたので、ぜひ、参考にしてください。

※イガイガする、飲み込むのもつらいなど、「ノドの痛み」の対処法については、特設ページを設けましたのでコチラを参考にしてください。

※オミクロン株の感染力やデルタ株との比較については、こちらを参考にしてください。
※オミクロン株による新規感染者数のピークアウトなどの日単位での予測については、こちらも参考にしてください。

感染から発症までの期間は?

先ず、発熱などの症状が出たとき、そもそも「いつ感染したのか?」を知りたいですよね?

知る方法は、「潜伏期間」から逆算することができます。
病原体に感染してから初発症状が発生するまでの期間を「潜伏期間」といいますが、米国CDCの調査によると、感染症の平均的な潜伏期間は次のようになります。

  • 従来のインフルエンザ:2日間
  • デルタ株など従来の新型コロナ:5日間
  • オミクロン株:3日間

オミクロン株は、従来の新型コロナウイルスよりも潜伏期が2日短くなっています。つまり、従来のデルタ株と比較すると、感染すると早く症状が発生するということになります。見方を変えると、発熱や咳など風邪のような症状が出た日の3日前に感染したんだな!と考えることができます。

日数の数え方:潜伏期間と待機期間

次に、潜伏期間、自宅療養期間、濃厚接触者の待機期間など、日数の計算など分かりにくい!という声も上がっていますので、次にまとめてみました。
濃厚接触者(定義)に該当するかどうかも、下表を併せてご参考ください。

【ご注意ください】
自宅療養期間、濃厚接触者の待機期間なども含め、新型コロナウイルス感染症関連の情報は常に改訂されております。一次情報は、厚生労働省および自治体のホームページでご確認いただきますようお願いいたします。

潜伏期間の数え方

【注意】「オミクロン株の潜伏期間は3日間」という発表内容について
WHOの知見では、新型コロナウイルスの潜伏期間は「平均して5~6日」であり、「1~14日の範囲で起こり得る」としています。つまり、感染してから1日で症状が発症する人もいれば、14日後に発症する人もいて、平均して「オミクロン株の潜伏期間は3日」ということになります。

潜伏期間3日間とは、感染日から発症日の数を意味していますので、感染日を「1」として数えます。
では、「いつ感染したのか?」を知るには、逆算してみましょう。
例えば、1月6日(木)に発熱があった場合、6日(木)が「発症日」となります。潜伏期間が3日とすると、1月4日(火)が感染日となります。
計算式で表すと、「発症日ー潜伏期間+1」つまり「6-3+1=4」となります。

療養期間の数え方

療養期間とは、症状があった人が入院・宿泊療養・自宅療養する期間のことを言います。

2月4日発表)療養期間は、症状が出た日から10日間以上経過していることに加え、症状軽快から72時間以上を経っていれば、検査なしで復帰可能となりました。 (※検査で陽性と出たが「無症状」の場合は、検査をした日(検体を採取された日)を含めて「7日間」が療養期間となります。)

※「症状軽快」って、どういう意味?
厚生労働省によると「症状軽快とは、解熱剤を使用せずに解熱し、かつ、呼吸器症状が改善傾向にあること」とされています。 つまり、咳や鼻水、くしゃみはたまに出るけど、熱もないし、もう、薬を飲まないでも大丈夫!という状態で72時間経過していれば復帰可能ですよ。という解釈です。

では、どのようなイメージになるのか、シミレーションしてみましょう。
例えば、2月1日(火)に発熱があった場合、1日(火)が「発症日」となります。
療養期間が10日間(かつ、症状軽快後72時間を含む)とすると、2月11日(金)が療養終了日となります。2月12日(土)に通常生活できる。ということになります。

濃厚接触者の待機期間の数え方

濃厚接触者の待機期間(1月28日通達、2月2日に発表)については、「①感染者の発症日」または「②感染対策を行った日」のいずれか「遅いほう」から数えて「7日間」となりました。(エッセンシャルワーカーは、最短で5日目に待機解除)

①または②の日を「0日」として、翌日から7日間を不要不急の外出自粛期間(待機期間)としています。潜伏期間の場合は感染日を「1」として数えますが、濃厚接触者の場合は「0」として数えます。
例えば、2月1日(火)に発熱があった人と接触した場合、1日(火)が発症日(または、最終接触日)。待機期間が7日とすると、2月2日(水)から8日(火)までが待機期間となります(9日(水)から通常生活=会社復帰・学校復帰できるようになります)。
計算式で表すと、「発症日+7日」つまり「1+7=8」となります。

【注意】
東京都の場合、濃厚接触者の方は、①または②の翌日から「7日間」は発症する可能性があるため、PCR検査を受けて「陰性」であっても、この健康観察期間(待機期間)の終了日に変わりはないとしています。(2022年2月2日現在、他の都道府県の自治体も同じ内容になっています)

家庭内感染などによる待機期間について

ご家庭の中で感染者が出た場合、ご家族が濃厚接触者となり、その待機期間はどのように日数を計算すればよいのか?分かりづらいです。
そこで、次の2パターンを例にご紹介します。

隔離期間・待機期間パターン1

お父さんが2月1日(火)に発熱などで発症した場合、お父さん(感染者)の隔離期間の満了日は2月11日(金)となり、12日(土)に通常生活となります。

自宅療養

隔離期間・待機期間パターン2

同じ例で、濃厚接触者であったお母さんと子供のうち、子供が3日(木)に発症(感染者)した場合、お母さんは感染者との最終接触日つまり子供の発症日から改めて濃厚接触者としてアップデートされます。つまり、3日から新たな濃厚接触者として待機期間を計算し、9日(水)の待機期間完了日となり、10日(木)に通常生活となります。

濃厚接触TypeB
濃厚接触者待機期間

このようなケースの場合、実際に「症状が発症している子供の世話を誰がみるの?」となった場合、お母さんが休みを取得するケースが多いことが報道されています。
ところが、そのような負担を少しでも助けとなる制度がアップデートされていることは、ほとんど報道されていません。
コロナ助成金:小学校休業対応について、別途、記事を用意していますのでこちらも見てください。

【豆知識】就業制限に関するアップデート情報「陰性証明書を会社に提出?」
2022年1月31日に改正され、職場等に陰性証明等を提出する必要はなくなっています。このことは、厚生労働省本省から各都道府県労働局にも通知されています。

オミクロン株による感染者数が増えている理由

潜伏期間が3日の場合、感染者数は次のように数を増やしていく結果となります。つまり、潜伏期間が短く、感染力も高いオミクロン株は、感染者数も早く増えるということになります。

Incubation period
【オミクロン株のウイルス放出のピークは?】
デルタ株までの従来株による感染者からのウイルス排出は、感染した日から発症日までの期間つまり潜伏期間中でした。特に、感染者からのウイルス放出のピークは、症状の発症時または発症前でした。
しかし、国立感染症研究所の新しい研究によると、オミクロン株においては「ウイルスの放出は、発症後の3~6日で最も多く、ワクチン接種済のオミクロン感染者の場合は、発症から10日後にはウイルスが検出されていない」ことが発表されました。

これらの新しい研究結果から、「潜伏期間が過ぎたから感染しない」という判断ではなく、「潜伏期間中プラス6日の期間中は感染する可能性がある」と理解したほうが感染リスクを避けられます。

オミクロン株による初期症状の特徴は?

2021年11月に最初に発見された南アフリカでの症状の特徴と、12月に入ってイギリスで確認されている症状、そして日本で確認されている症状とは異なってきています。

南アフリカで確認されている主な初期症状(頻度が高い順)

  1. 頭痛
  2. 鼻水
  3. くしゃみ
  4. ノドの痛み
  5. 嗅覚の喪失
  6. 継続する咳

イギリスで確認されている主な初期症状(頻度が高い順)

  1. 極度の疲労(倦怠)感
  2. 発熱
  3. 身体の痛み
  4. 頭痛
  5. 寝汗
  6. 鼻水

そして、2022年1月における日本で確認されている主な初期症状(頻度が高い順)は、次の通りです。

  1. 発熱(37.5度以上) 83.5%
  2. 継続する咳 60.8%
  3. 極度の疲労(倦怠)感 56.7%
  4. ノドの痛み 46.4%
  5. 鼻水
  6. 頭痛

そして、2月に入って公表された国立感染症研究所(1月24日時点)でのHER-SYSデータを見ると、次の頻度になってきています。

  1. 発熱66.6%
  2. 継続する咳41.6%
  3. 極度の疲労(倦怠)感22.5%
  4. ノドの痛み12.9%
  5. 吐き気や嘔吐2.7%
  6. 下痢2.3%
  7. 嗅覚障害や味覚障害0.8%

南アフリカなどの若年層比率が高い国、ワクチン接種比率など、国によって症状が異なっています。
また、ゲノム分析から分かることは、オミクロン株自身も変異し続けていますので、各国のオミクロン株も同一でない可能性が高く、症状も異なることも示唆されています。
いずれにしても、各国での初期症状の報告をみると「風邪の症状」の頻度が高いことが共通しています。

【注意】
報道やメディア等で「風邪の症状」や「軽症」という記載を目にしますが、オミクロン株による症状では40℃を超える発熱や、激しい頭痛や咳がある事例もあります。
「軽症」と軽い症状だと思ってしまいますが、ガイドライン上、医療現場での新型コロナウイルスでの軽症は「入院を必要としない症状」あるいは「酸素投与が必要でない症状」としていますので注意しましょう。

その症状は風邪?コロナ?花粉症?

【豆知識】その症状が風邪なのか新型コロナなのか見分けるポイント①

例えば、「発熱」で見分けるポイントは、「温度」「継続性」「時間帯」です。
風邪での微熱の場合、市販の総合感冒薬を服用して通常2,3日目で熱がひきます。
微熱が夜になると上がり、それが3日~5日続く場合は新型コロナというのが特徴です。

オミクロン株の場合は通常2,3日で熱がひきますが、デルタ株の場合3~5日続きます。
1月9日現在、86%がオミクロン株に置き換わっているとの発表がありますが、14%はデルタ株なので注意が必要です。

注意)10代以下で好発する「溶連菌」による発熱も、特に冬場で多く見られます。
「溶連菌」の潜伏期間は2~3日で、発熱とノドの痛み(まれに嘔吐・下痢)が特徴で、咳や鼻水などの風邪の症状はあまり見られません。

【豆知識】その症状が風邪なのか新型コロナなのか見分けるポイント②

例えば、「鼻水」で見分けるポイントは、「黄色」か?「無色透明」か?です。
・鼻水の色が「黄色」だったら「風邪=細菌感染」の可能性が高い。
 黄色くなる理由は、細菌の死骸や細菌と戦ってくれた白血球たちが含まれるからです。
・一方のデルタ株やオミクロン株は「ウイルス」なので、無色透明のサラサラとした鼻水となります。

これらは、痰(タン)も同じで、粘り気があって色がついていたら細菌感染=風邪。無色だったら新型コロナウイルスによる感染の可能性が高いです。
※特に、黄色、緑色、鉄さび色などの色がついた痰(タン)の場合、肺炎の可能性があります。このような色の痰があり、高熱(38℃以上)、悪寒、全身倦怠感、呼吸困難、息切れがある場合は、すぐに、下のコラム【重要】で紹介している連絡先にアクセスしてください。

【豆知識】花粉症と見分けるポイント

花粉症でも微熱や、喉の違和感、鼻水、くしゃみなどがでます。
コロナか花粉症の見分けるポイントは、鼻の中の粘膜の「色」の違いでわかります。
花粉症の場合は青白色で、ウイルスによる感染症の場合は赤くなっています。
【注意】鼻の粘膜は、とても敏感です。無理して見ないでください。

一般的に花粉症は、目のかゆみ、連続したくしゃみ、強い鼻詰まりなどの症状が同時にでます。

※のどの痛みについては、こちらの特設ページをご参照ください。

※その他の症状の詳細は、0円(アマゾン・キンドル版)で提供中の書籍もご参考ください。

【重要】
オミクロン株が流行している現在、このような風邪の症状が出たら、最寄りのかかりつけ医、あるいは各都道府県が公表している受診・相談センターにご相談ください。(例えば、東京都の場合「東京都発熱相談センター」があります)

また、「すぐに病院に行ったほうが良いか」「救急車を呼んだほうがいいか」など、悩んだり、ためらっている時には、#7119 とダイヤル(プッシュ)してください。医師・看護師等の専門家に電話で相談できます。(※実施エリアの確認は、厚生労働省のページをご参照ください。)

主な発症パターン

オミクロン株によって発症する主なパターンは、0日に微熱、1日目に発熱(38℃以上)、2日目に解熱し、3日目から「ノドの痛み」、4~5日目の間で「咳」などが現れ、10日目以内には症状がなくなります。 しかし、10日目前後まで「ノドの違和感(イガイガなど)」が続き、咳が出始めるパターンもあります。このパターンの発症は、イギリス保健局の調査では53%を占めていますので注意が必要です。

この「ノドの痛み」については、特設ページをご参照ください。

どのくらいで治るの?

オミクロン株の一般的な症状は、発熱、咳、ノドの痛みですが、病院での処方薬を服用し続けてから5日目以降に治まります。

一方、従来のデルタ株の場合は、熱が上がったり下がったりを繰り返しながら10日~20日間続きます。

オミクロン株による感染が広がっている現在、症状が5日以上も発症し続けている場合はデルタ株感染も考えられるので、もう一度、かかりつけ医や#7119にご相談されることをおススメします。

オミクロン株による後遺症は?

新型コロナウイルスは、一般的な風邪と大きく異なり、長期後遺症(LONG COVID)あるいは全身感染症とも呼ばれ、これらの後遺症を発症する恐れがあります。

科学誌ネイチャーに掲載された査読済論文によると、100日以上続く倦怠感(53%)から、数か月続く頭痛(44%)、記憶力と集中力の低下=「脳の霧」(27%)、抜け毛(25%)など、48種類の症状のうち少なくとも1つが、新型コロナウイルスに感染した人の80%で引き起っています。

オミクロン株による後遺症の追跡も始まったばかりですが、2021年12月に感染確認されたイギリス国民保険サービスの報告では、同様の倦怠感、継続する頭痛、脳の霧が、オミクロン株感染者の50%で確認されています。
また、医学誌International Journal of Infectious Diseasesの査読済み研究結果によると、感染者の13%の人が、まだ活発なウイルスを持ち続け、68日間も持ち続けている検体も確認されています。

まとめ

本記事のオミクロン株による症状と後遺症をまとめると、次の通りです。

・オミクロン株感染の潜伏期間は、3日(平均)。

・日本における主な初期症状の上位3つは、発熱、咳、倦怠感。

・オミクロン株による主な後遺症(追跡観察中)は、倦怠感、頭痛、脳の霧。

新規感染者数も増加しています。従来の手洗い・マスク着用などのコロナ対策に加え、栄養補給と健康管理も続けていきましょう。

参考文献

感染者&症例
この記事を書いた人

研究者/アドバイザー

スタンフォード大学医学部COVID-19&免疫・幹細胞学コース等を修了。新型コロナウイルス・美容・健康についてエビデンスを元に「知りたい情報をわかりやすく」情報発信するブログを開設。
詳しいプロフィールはコチラ

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