202年1月20日
英国公衆衛生サービス、オックスフォード大学、マンチェスター大学は新たな変異株を発見
新型コロナウイルスに新たな変異株を発見
1月20日、英国公衆衛生サービス、オックスフォード大学、マンチェスター大学の共同で実施された分析によると、2020年12月1日にイングランド南東部で出現した変異体SARS-CoV-2 B.1.17(N501Y変異株)を発見した。
調査結果はプレプリントで公開され、現在ピアレビューされています。
研究チームは、従来の感染者が保有するウイルス量と比較して3倍高いことを発見。しかし、新しい変異体による感染と、より高いウイルス量との因果関係、および、より高い伝染性や感染の重症度をもたらすかは継続的な調査が必要としています。
初期症状にも変化
1月27日、イギリス国家統計局(Office for National Statistics: ONS)の調査結果およびイギリス国民保険サービス(National Health Service: NHS)の調査結果よると、陽性者の初期症状にも変化があることが示されました。
従来の変異株による陽性者と、新しいN501Y 変異株の陽性者の症状を比較:
- 従来の変異株でよくある症状
- ① 発熱
- ② 空咳
- ③ 倦怠感
- ④ 筋肉痛
- ⑤ ノドの痛み
- 新たなN501Y変異株でみられる初期症状
- ① 継続的な空咳(※)
- ② 倦怠感
- ③ 発熱
- ④ 筋肉痛
- ⑤ ノドの痛み
- (※)継続的な咳とは、1時間以上続く咳、または24時間で3回以上の咳をいいます。
まとめ
新型コロナウイルスによる症状は人によって異なります。
これらの変化は、個人が持つ免疫応答によって異なり、症状の範囲にも影響を与えています。
新型コロナウイルスは常に変異を続け、人から人へと感染を続けています。日本でも N501Y 変異株の感染が増える可能性もあります。
感染症の大半は、風邪のような軽い症状のまま自然に治ってしまうとも言われていますが、息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱などの強い症状があれば、かかりつけ医や身近な医療機関に早めに相談してください。