ほくろが大きくなってる!これって皮膚がん?
皮膚がんの原因はなんだろう?と考える人は多いと思いますが、日光への露出が大きな原因となっています。
皮膚がんを完全に予防することはできません。しかし、UVA(紫外線A波)/UVB(紫外線B波)の広範囲な日焼け止め対策を「日常生活の一部」にすることで、皮膚がんの発症リスクを最小限に抑えることができます。
この記事では、皮膚がんの不安を解消でき、発症リスクを抑えるための日ごろからできる方法を知り、キレイな美しい肌を維持する方法を知ることができます。
皮膚がんには、基底細胞がん、メラノーマなどいくつかの種類がありますが、日焼け止めを継続的に使用することで、このリスクを減らすことができます。
また、ほくろが多いと皮膚がんのリスクが高まる可能性があり、メラノーマの29%は既存のほくろから発生するという研究結果もあります。このため、年に一度は皮膚科を受診して全身をチェックし、日ごろは「ほくろのセルフチェック」が大切となっていきます。
そもそも「皮膚がん」とは何ですか?
皮膚がんには、主に次の3つのタイプがあります。
基底細胞がん
日本で発生する皮膚がんの90%を占める基底細胞がんは、頻繁に繰り返される紫外線への曝露によって引き起こされます。これには、太陽光などの自然な紫外線源と、屋内の日焼けマシンなどの人工的な紫外線源が含まれます。
このタイプの皮膚がんは、顔、頭、首にできることが多く、ゆっくりと成長するため治療が可能です。ただし、治療することを遅らせると、除去後の傷跡が目立ちやすくなることがあります。
基底細胞がんを治療せずに放置しておくと、体の近くの部分にまで増殖し、皮膚の下にある他の組織や骨に影響を及ぼす可能性があります。
このタイプの皮膚がんのリスクを減らすために、特に顔などの露出した部分には、他の日焼け対策とともに、広域スペクトル(SPF/PA)のUVA/UVB日焼け止めを毎日使用することです。
扁平上皮がん
2番目に多い皮膚がんである扁平上皮がんは、皮膚の最上層を構成する細胞で発生するがんです。
日光にさらされた経験のある人は、このタイプの皮膚がんに最もなりやすく、多くの場合、日光に当たった皮膚の部分にできる、(がんではない)ざらざらした「うろこ状の斑点」である光線性角化症(老人性角化症)から始まります。
扁平上皮がんは、顔、手、耳などの日光にさらされる部位に最も多く見られますが、体の他の部位に現れることもあります。
メラノーマ
悪性の皮膚がんで、患者さんの生命を脅かす最も危険な種類の皮膚がんです。
短時間の強い日射による日焼けが原因で、健康な皮膚に褐色または黒色の斑点として現れ、29%の症例では既存のホクロから発生します。
発症の初期段階で診断された場合、5年生存率は99%です。ただし、がんが転移し、身体の他の部位に広がってしまうと、生存率は著しく低下します。疑わしい病変を見つけたら、皮膚科医に相談することが重要です。
皮膚がんの原因は?
日本では年間10万人あたり1~2人が新規に皮膚がんと診断され、最も一般的ながんとなっています。紫外線は肌のDNAを傷つけ、突然変異を引き起こし、細胞を制御不能に増殖させ、がんを発生させます。細胞が異常に増殖すると、転移することがあります。つまり、がんが体のある部分から他の部分へと広がる可能性があります。
統計学的には、20歳までにわずか5回の日焼けで、メラノーマのリスクが80%増加します。
しかし、広域スペクトル(SPF/PA)の日焼け止めを毎日使用するなど、適切な保護対策を行えば、日焼けを避けることができます。
皮膚がんのリスクがあるのはどのような人なのか?
皮膚がんを発症するリスクを高める要因がいくつかあります。以下のいずれかに当てはまる方は、皮膚がんのリスクを減らすために、特に毎日熱心に保護効果の高い日焼け止めを使用してください。
✓ 屋外で過ごす時間が長く、特に肌を日光から保護していない方。 ✓ 色白の方(フィッツパトリック・スケールのI型またはII型)で、日焼けが少なく、よく火傷をしてしまう方。 ✓ そばかすやほくろがあり、その大きさや形、色が異なる方。 ✓ 子供の頃にひどい日焼けをした、または小児期や思春期に強い日差しに頻繁にさらされたことがある方。 ✓ 家族に皮膚がんの病歴がある。
これらは、危険因子のほんの一例です。
その他、年齢、特定の化学物質や放射線治療への曝露、皮膚がんの既往歴、免疫力の低下などが考えられます。
ほくろは関係あるの?
皮膚のほくろは比較的よく見られるもので、通常は無害です。
平均的な人の体には10~30個のほくろがあります。
正常なほくろは、一般的に円形または楕円形で、表面は滑らかで、直径は6ミリチ以下です。
小児期から思春期にかけては、日光にさらされると、皮膚に現れるほくろの数や大きさに影響を及ぼします。ほとんどのほくろは30歳未満に現れますが、どの年齢でも発生する可能性があります。
不規則なほくろ、大きくなったほくろ、変色したほくろは、皮膚がんのサインである可能性があります。ほくろの数が多いと、皮膚がんのリスクが高くなる可能性があります。
そのため、新しいほくろの発生を最小限に抑えるために、小児期から思春期にかけて、日光から効果的に守ることが不可欠です。つまり、広域スペクトル(SPF/PA)の日焼け止めを使用することで、皮膚がんの原因とされる有害なUVAとUVBから肌を保護することができます。
肌のタイプや年齢にかかわらず、日焼け止めは2時間おきにたっぷりと塗る必要があります。
自分のほくろが癌であるかどうか、どうすれば分かりますか?
皮膚科医は、がんの可能性のあるほくろをスクリーニングするために、ABCDE法というほくろチェックの方法を使用します。
以下の項目に該当する場合は、できるだけ早く皮膚科を受診し、専門家によるチェックを受けてください。
ABCDE法でセルフチェック
ABCDE法は、潜在的に危険な「皮膚の変化」を特定するのに役立ちます。
A:(Asymmetry(左右非対称)) あなたのほくろは、左右非対称になっていませんか? B:(Border(不規則な境界線) あなたのほくろは、不規則な境界線になっていませんか? C:(Color(色)) あなたのほくろには、黒褐色などホクロの色にムラがありませんか? D: (Diameter(直径) あなたのほくろの直径は、6ミリを超えていませんか? E: (Evolution(変化)) あなたのホクロは、大きさ・色・形・表面など変化していませんか?
上記の質問で「はい」と答えた方、疑わしいほくろ、新しいほくろ、最近変化したほくろの場合、できるだけ早く皮膚科医に相談し、適格な診断を受けてください。
皮膚がんのリスク軽減と早期発見
皮膚がんは、早期に発見されれば99%は治癒が可能です。そのため、専門家による検診と自宅でのチェックはとても重要です。
新しいほくろや、見た目に変化があるほくろに気づいたら、または、全身のほくろチェックを受けたことがない場合は、皮膚科医に診てもらうことを強くお勧めします。
繰り返しになりますが、皮膚がんは、早期に診断されればされるほど、治療が成功する確率が高くなることを忘れないでください。
皮膚がんのリスクを減らす方法
太陽から肌を守るための安全な行動をとることが重要です。
・ 長袖のシャツ、ズボン、帽子、サングラスを着用すること ・ 日光に当たる時間を制限すること(特に午前10時から午後2時まで) ・ SPF値が15以上の日焼け止めを定期的に使用すること
皮膚科を受診するまでの間は、ABCDEメソッドを使って、自分のほくろや大切な人のほくろにも気を配ってください。そしてもちろん、紫外線のダメージから肌を守るために、日焼け止めは毎日欠かさず行いましょう。
小児期や思春期に心がけること
皮膚がん、特にメラノーマの発生には、15歳以前の日焼けが重要な要因になっていることが研究により明らかにされています。メラノーマ症例の86%を含め、ほぼすべての皮膚がんは紫外線の浴びすぎが原因です。
そのため、小児期や思春期に日焼けをしないように行動することは、数十年先でも将来の皮膚の健康を守るために不可欠です。このため、幼少期に太陽の下で賢く行動するよう教育することが重要です。重要な日焼け止めのコツは以下の通りです。
・ 日差しが最も強くなる午前10時から午後2時の間は日陰に入るようにする。 ・ 帽子、サングラス、長袖シャツなどの保護具を着用する。 ・ SPF/PAの日焼け止めを2時間おきに、または水泳や汗をかいた場合は頻繁に塗る。 ※UVAとUVBの違いについて詳しくはこちらをご覧ください。
子供用の日焼け止めを選ぶときは、子供のデリケートな肌のために特別に設計されていることを確認してください。
【参考:最強日焼け止め11種を実験比較】 化粧品開発研究者員のテストによると、最強日焼け止め11種類の比較では、次のような結果が出ています。 ※UVAのテストではほぼ同等ですが、UVBのテストで差が出ています。 ベスト1:アネッサ パーフェクトUVスキンケアミルク 2:ビオレUV アスリズム スキン プロテクト 3:コーセー サンカット プロディフェンス タフネスUVミルク 4:オレゾホワイト パーフェクト ディフェンスUVa 5:ラロッシュポゼ UV イディア プロテクション 6:アネッサ パーフェクトUVスキンケジェルN 7:アリィー クロノビューティ フェイシャルジェルUVEX 8:スキンアクア スーパーモイスチャー エッセンスGOLD 9:コーセー サンカット パーフェクトUVジェル 10:スキンアクア スーパーモイスチャー ジェルGOLD ※各製品詳細は、本文末「まとめ」をご参照ください。
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日焼け止めは安全なのか?
2019年、2021年の研究で、オーガニックまたはケミカルな日焼け止めに含まれる一部の成分「ベンゼン」が、想定される閾値よりも高いレベルで体内に吸収される可能性があることがわかり、最近、特定の日焼け止め成分がクローズアップされています。このため、ユーザーは日焼け止めの安全性を疑問視されて気になる方も多い。
事実:現在までに発表されたデータでは、日焼け止めの常用による人体への悪影響は認められていません。日焼け止めの安全性は、長年にわたり実験室や生きた被験者で研究されてきました。これらの研究結果は、日焼け止めが安全かつ効果的であるという説得力のある証拠が示されています。
日焼け止めは皮膚がんの原因になりますか?
日焼け止めの使用によってメラノーマを発症する可能性が高まることはないことが、研究によって圧倒的に証明されています。
事実:紫外線は皮膚がんの発生となる一つの要因であることが知られており、日焼け止めの使用は有害な紫外線から皮膚を保護するということが立証されています。
メラノーマの場合、86%が紫外線への過剰な曝露に起因するとされています。2011年にJournal of Clinical Oncologyに掲載された1,600人以上の臨床研究では、定期的に日焼け止めを塗ることでメラノーマの発生が50~73%減少することが実証されています。
まとめ
広域スペクトル(SPF/PA)の日焼け止めで毎日肌を守り、ほくろを定期的にチェックすることで、皮膚がんのリスクを最小化することができますので、キレイな美しい肌のために続けていきましょう。
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