新型コロナ 重症化した事例

重症化 事例対処法
重症化の指令
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自宅療養中から急変した事例を紹介

重症化発生年齢:40代以上で肥満気味の方

新型コロナウイルスに感染し、軽症として自宅で経過観察中の方が突如、重症化して亡くなってしまうということがメディアで報道されています。

今回の特集は、実際に世界中で発生したケースの症例を分かりやすく表現するために、日本の現状にアレンジし、ドラマ仕立てで紹介しています。

結論

今回のケースの結論を先に言ってしまうと、

・過信せず、少しでも息苦しさを感じた時点で保健所に相談し、病院で診てもらうことを優先すること!です。

それではちょっと紹介の前に、メディア等で出てくる「重症化」って、具体的にどんな状態を意味しているかに触れておきたいと思います。

「重症化」の定義

Acute Respiratory Distress Syndrome (急性呼吸窮迫症候群)。。。略して「ARDS」って呼ばれています。。。このADRSになり、集中治療室(ICU)での治療が必要になった状態を「重症化」とされています。

では、どんな症状かが気になりますよね?

具体的にいうと、ハーハーと息切れを起こし、呼吸が通常より速く・浅くなります。

また、皮膚に斑点ができたり、青っぽくなったり、心臓や脳などの他の臓器が上手く機能しなくなってしまいます。

医療系ドラマやドキュメンタリーをご覧の方だと、次のような医療現場のシーンがイメージしやすいかも知れません。

  • ① 人工呼吸器を取り付けている状態
  • ② ボンベによる酸素投与を受けている状態
  • ③ 呼吸する回数が1分間の24回
  • ④ パルスオキシメーターの数値が94%以下

※パルスオキシメーターは、血液中にどの程度の酸素が含まれているかを示す医療機器で、その数値が94%以下だと「呼吸不全」、96%以上が正常値であると視覚化できるのが特徴です。

※パルスオキシメータは、医療用機器ですが、自宅でも普段の健康管理の面でもご利用されていますので、この機会にご自宅に一つでもあると良いと思います。

今回の記事では、このパルスオキシメーターが登場します。

それでは、事例を紹介していきます。

基礎疾患なし60歳、一般男性

60歳、会社員。BMI値25(BMIは肥満度を表す指数で、一般的な適性BMI値は22程度)と言われているので、ちょっと肥満気味なんだよなぁ~と自覚はしていた。

また、2020年4月からの在宅テレワーク続きで、運動不足になっていることも気になっていた。

2019年の健康診断で「高血圧気味なので注意してくださいね」と言われてから、健康には気を使っているほうで、特に気になるような基礎疾患はない。

コロナ禍では、週に1、2回、食料の買い出しに妻に付き合ったり、月1程度に取引先に行く感じの在宅テレワーク生活をしていた。

「準備だけは」と思い、パルスオキシメーターも購入し、試しにチェックしてみたところ98%が表示され「大丈夫! これで準備万端!」と思っていた。

あれ⁈ テレワーク続きで、体力が落ちたのかな?

2020年12月上旬。

普段から使っている自宅の階段を昇り降りしたとき、いつもは感じない息苦しさを感じた。

「どうしたの?」

妻も気になったみたいだ。

「いやー。テレワーク続きで体力落ちたのかな~。息切れしちゃったよ」

「家でゴロゴロしてるから、また太ったんじゃないの? なーんて、コロナ感染がまた広がっているんだから気をつけてよ!」

「気になるんだったら、保健所に相談してみれば?」

妻もテレビやメディアの情報で、コロナに過敏になっている。

なんとなく胸の辺りにキリっとした痛みのような違和感もあるし、念のため保健所に相談してみるか。

パルスオキシメーター、98%を表示

保健所に電話してみると、健康チェックのヒアリングから始まった。

特に発熱もないし、息苦しさも既にないし、胸の違和感もストレッチしたら無くなっていた。また、パルスオキシメーターも98%を表示していた。

「大丈夫そうですね。ご自宅で様子見ということで出来そうですか?」

妻もいるし、既に息苦しさも胸の違和感もないし、自宅で様子見ということにした。

それから2日後

いつもと変わらず階段を上ったら、また軽い息切れを感じた。

「やっぱり、体力が落ちてるのかなぁ~」と思いながら数回深呼吸すると、息切れは改善した。

念のためパルスオキシメーターでチェックしてみると、98%を表示していた。

「大丈夫じゃん! コロナじゃなくて良かった。」

それから1時間後

ソファに座っていると、まだ昼食後でもないのに強い眠気を感じた。

「またー。そんなところで寝ないでねー!」

いつものように、妻から注意された。

「大丈夫だよ。寝ないよー」

「そう言って、いつもスグに寝落ちしちゃうんだからー」

「わかってるよ。。。。。。。」

「ねー、聞いてるのぉ?」

「ん、ん。。。。。。。」

「やっぱり寝ちゃってるし。。。しょうがないなぁ~」

と、突然、息苦しくなり呼吸不全で目覚める。

「どうしたの!お父さん!」

妻は保健所のアドバイスとおり、パルスオキシメーターで測ってみたところ98%を表示していた。

「なんなのよ! 98%だったら大丈夫って言ってなかったっけ! この機械、壊れているんじゃないの?」「スグに、医療機関に連絡するわね!」

(※前提として、パルスオキシメーターは壊れていない)

【重要】少しでも息苦しさを感じたら医師に診てもらうように

今回紹介した事例は、パルスオキシメーターが96%以上を表示していれば呼吸不全に陥らない。という過信による重症化したケースです。

呼吸不全になってからでは、冷静に電話して救急車を呼ぶことも困難になってしまいます。

新型コロナウイルス感染症パンデミック禍であるからこそ、重症化を避けるためにも、少しでも息苦しさや呼吸に関する違和感がある場合には、保健所に相談して、医者に診てもらうことを優先しましょう。

おすすめ

今回の重症化のケースで登場した「パルスオキシメーター」です。

今回の記事ではパルスメーターへの過信を取扱いましたが、新型コロナウイルスに関しては「呼吸困難の自覚がないまま、呼吸状態が悪化する(「幸せな低酸素症(Happy Hypoxia)」)ことが有名です。

特に、コロナが悪化しやすい高齢者や糖尿病の方は呼吸調整機能が低下しているため、呼吸困難を感じる体内のセンサー(頸動脈小体)に新型コロナが感染しやすく、呼吸困難を感じにくくなり、急に呼吸困難となってしまうのが特徴です。

そのため、家庭内でも早期に呼吸状態の悪化を見落とさないことが重要となります。

私自身も、医療機器認定品で実際の病院でも使われ、メーカー保証がついているものを使っています。

パルスオキシメーターは医療用機器ですが、自宅でも普段の健康管理の面でもご利用されていますので、この機会にご自宅に一つでもあると良いと思います。


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(以下、今回の事例で、具体的な症状について関心がある方への追記)

(補足)では、この男性の症状の原因は何だったのか?

今回の事例は、医療従事者向けの講座でも誤診しやすいケースとして紹介された症例のひとつです。

では、振り返って今回の事例のポイントを整理してみましょう。

コロナ禍で不安な要素

  • ① 60歳 男性
  • ② BMI値25
  • ③ 高血圧気味

発症時

  • ④ 息苦しさを感じている
  • ⑤ 胸の辺りに違和感がある
  • ⑥ パルスオキシメーターで98%の表示

2日後

  • ⑦ 息切れの症状
  • ⑧ 数回の深呼吸で息切れが改善
  • ⑨ パルスオキシメーターで98%の表示

1時間後

  • ⑩ 強い眠気
  • ⑪ 妻からの問いには応答あり
  • ⑫ 呼吸不全

以上、12個のチェックポイントが挙げられる。

したがって、現在のコロナ禍においては、①~③のポイントもあることから、重症化リスクが高いとされる「糖尿病」による合併症も考えられるため、次の4つが原因と考えられます。

(アルファベット順)

A 高炭酸ガス血症 (Hypercarbia)

B 高血糖症 (Hyperglycemia)

C 低血糖症 (Hypoglycemia)

D 低酸素症 (Hypoxia)

この4つは、大部分の人が無症状のため初期症状を見逃してしまいます。

初期症状も無く、突如発生するケースもあるため注意したい症状です。

では、今回の事例の原因は何か?

ずばり、⑧~⑩の特徴がみられることから「Aの高炭酸ガス血症 (Hypercarbia)」が原因です。

数回の深呼吸、加齢による呼吸運動を支える筋力の衰え、傾眠傾向の症状、パルスオキシメーター98%と、状況的には十分なガス換気ができず、二酸化炭素(CO2)が蓄積していき、血中の二酸化炭素濃度が上がる高炭酸ガス血症の症例です。

また、高炭酸ガス血症は、マスクの長時間着用によっても起こります。その原因は、呼気に含まれる二酸化炭素がマスクに充満し、それを再度吸い込むことでも起きます。

マスク着用で頭痛や肩こりがある原因の一つにも、この高炭酸ガス血症が挙げられています。少しでも呼吸が苦しくなったらマスクを外し、十分な換気を行うことが大切です。

対処法
この記事を書いた人
YOSHINORI MAEDA

研究者/アドバイザー

スタンフォード大学医学部COVID-19&免疫・幹細胞学コース等を修了。新型コロナウイルス・美容・健康についてエビデンスを元に「知りたい情報をわかりやすく」情報発信するブログを開設。
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